看護管理者とは、看護部長、看護師長、そして看護主任の3つの役職を指します。
最も高い地位の看護部長になると、院長や理事とともに経営者の1人として、経営方針の決定や看護理念の実現に関われるのです。自分の看護理念に基づき、病院の医療のあり方に提言できる看護部長は、看護師が最終的にたどり着く憧れの役職と言っても過言ではないでしょう。多くの場合、20年以上の長いキャリアを持つ看護師しか看護部長になれないことから、豊富な実務経験を経営に生かせて充実感や達成感を得られます。
看護師長は、現場と経営陣を繋ぐ橋渡し役として医療機関への貢献が可能です。看護師長になると、経営陣に一番近い現場の代表として看護部長に直接意見を述べられるでしょう。看護師長の意見は、現場の看護師の声を集めた貴重なものとして看護部長から尊重されます。また、現場を仕切る監督の役割を担い、看護師をまとめる役割も果たすので、リーダーとして活躍できます。看護師の相談に乗ったり新人を教育したりする機会も多く、様々な看護師と接することにより看護師たちの悩みや問題を把握できるでしょう。
看護主任は、看護師長の補佐役として現場のマネジメントに関わる役職です。一般の看護師と同様に通常の看護業務をこなすため、看護管理者の中でも、最も現場を正確に把握できる立場と言えるでしょう。現場に慣れない新人看護師のケアを行い、看護師全体が上手く機能できるようバックアップします。現場から頼りになる存在として重宝されるのが、看護主任なのです。
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